タピオカ屋はどこへ行った?――「ブームに乗った者勝ち」の正体を高校生向けに解説
数年前まで駅前に乱立していたタピオカ屋。今は「え、消えた?」と思うくらい見かけません。
でも実は、“消えた”というより 看板を変えて次のブームに乗り換えた店が多い、という見方があります。タピオカ→唐揚げ→マリトッツォ→焼き芋…みたいに。
1) そもそも「ブーム」って何が起きてる?
ブームはざっくり言うと、
- SNSなどで話題になり(欲しい人が急増)
- 参入が一気に増え(お店が急増)
- しばらくして飽きられたり、別の話題に移ったりして(欲しい人が減る)
- 競争に負けた店が消える
という 需要と供給のジェットコースターです。
ブームで勝ちやすいのは、味の勝負だけじゃなくて、
**「早く始めて、早く回収して、ダメなら早く撤退できる」**設計の人たちです。
2) タピオカが一気に増えて、一気に減った理由
タピオカは“映えるアイテム”として買われた
2018年ごろの第3次タピオカブームでは、台湾旅行人気やSNS(インスタ)が追い風になり、**飲み物というより「写真に撮りたいアイテム」**として爆発しました。
「終わり」が数字でも見えた
ブームが落ち着いたことは、輸入量の変化にも表れています。報道によると、2019年に16,772トンだったタピオカ輸入量が、2021年には2,641トンへ減少しました。
ポイント:
タピオカは「日常の必需品」より「話題性」に強く依存していたので、次の話題が来たり環境(コロナ禍など)が変わると、勢いが落ちやすかった。
3) からあげブーム:ブーム後に“定着”するパターンもある
唐揚げは、テイクアウト需要や参入のしやすさで店が増えた一方、競争激化と原材料高騰で苦しくなった店も多い。帝国データバンクの分析では、唐揚げ店の倒産(法的整理)は2023年に27件まで増え、2024年は16件に減少し、「ブームから定着へ」という見方も示されています。
ポイント:
“ブームが終わっても食文化として残る”場合、最後に勝つのは
リピート(また買う理由)を作れた店です。
4) おにぎりブーム:低コスト×SNS×「ご馳走化」
おにぎりは昔からあるのに、なぜ今ブーム?
専門紙では、見た目が華やかな**「ご馳走おにぎり」**がSNSで話題になり、都心部を中心に専門店出店が増えた、と報じています。日本食糧新聞・電子版
ポイント:
- 日常食(需要が安定しやすい)
- でも“映える”方向にも伸ばせる
この ハイブリッド型は強い。
5) 結論:「ブームに乗った者勝ち」の“勝ち方”はこれ
高校生向けに一言でまとめると、勝ってる人はだいたいこの発想です。
ブーム攻略の3点セット
- 初期費用を小さく(小さい店・少ない設備・短い契約)
- 回収を早く(売れ筋に絞る、オペ簡単、回転率)
- 撤退(転身)を早く(ダメなら看板替えできる仕組み)
文化祭に例えると…
「今年みんなが欲しがってるもの」を売るのは強い。
でも本当に強いのは、材料を大量に買いすぎず、赤字になる前に作戦変更できる班。