医者になるには?学力だけではない本当に大切なこと
今回は「医者になるにはどうしたらいいか?」という問いについて、表面的な学力の話ではなく、本質的な考え方を共有したいと思います。
医者になる=学力が高くないといけない?…本当でしょうか?
「医者になるには、頭が良くないとダメですよね?」
こうした質問をよくいただきます。確かに、医学部入試は日本でも最難関に分類され、特に国公立大学医学部ともなれば、高度な学力と持続的な努力が必要です。
しかし、「学力さえ高ければ医者になれる」という考えには注意が必要です。
医者は、学力だけで務まる仕事ではないのです。
医師は「特別な人」ではない。ただのチームの一員
医師というと、「尊敬される職業」「社会的地位が高い」というイメージが先行しがちです。
しかし現場を知る私たちからすれば、医師は医療チームの中で特定の役割を担う一員でしかありません。
- 看護師がいて、薬剤師がいて
- 放射線技師や検査技師がいて
- 医療事務の方が支えてくれる
その中で、医師は「最終的な決定を下す責任のある役割」を持っているにすぎません。
言い換えれば、「一番えらい」のではなく、「一番重い判断をする役職」なのです。
学力だけで医師になるとどうなるか?
医学部には、時折「学力が高いから」という理由だけで進学を決めた学生がいます。
そうした学生に共通するのは、「人を救いたい」という動機が薄いこと。
確かに入試の成績は素晴らしいかもしれませんが、その後の医師人生において、以下のような壁にぶつかることがあります。
- 臨床実習での患者対応に戸惑う
- チーム医療の中で孤立する
- 夜間対応や緊急対応にストレスを感じやすい
- 「なんのために医師になったのか?」と迷子になる
医師に必要なのは「論理+人間性」
医師は確かに論理的な判断や冷静な状況分析が求められます。
ですがそれと同時に、医師の最も重要な資質は
「この人を助けたい」と思う“人間的なエネルギー”
なのです。
- 辛そうな患者に寄り添いたい
- 困っている人をなんとかしたい
- 患者の人生の一部に関われることに誇りを持ちたい
こうした“人を想う気持ち”が、長い医師人生を支える力となります。
では、医者を目指すにはどう考えるべき?
もしあなたが中学生や高校生で、「将来は医者になりたい」と考えているなら、以下の問いを自分に投げかけてみてください。
- なぜ医師になりたいのか?
- どんな患者を助けたいと思うのか?
- 自分は人の役に立つことが好きか?
- 10年後、20年後にどんな医師になっていたいか?
このような問いへの答えが「勉強が得意だから」だけで終わっているとしたら、もう一歩踏み込んで考える必要があります。
医師の仕事は「知識」だけでは成り立たない
近年、AIやロボットの発展によって、「医学知識」や「診断補助」はどんどん自動化されつつあります。
それでも医師という職業がなくならないのは、人の心と向き合う仕事だからです。
- どう声をかけるか
- 患者の家族にどう説明するか
- 最後まで見届ける覚悟を持てるか
こうした“人間にしかできない部分”が、医師の本質なのです。
まとめ:医師になるには「覚悟」と「目的意識」が必要
✅ 医師になるには学力は必要。でもそれだけでは不十分
✅ 医師は医療チームの一員であり、特別ではない
✅ 人を助けたい、支えたいという思いが医師には不可欠
✅ 進学前に自分の将来像を真剣に考えることが大切
✅ 「何のために医師になるか?」を問い続けることが重要