豊臣兄弟に見る、自分に合った勉強の仕方
なかなか自分で勉強法が分からない子へ
「勉強しなきゃいけないのは分かっている。
でも、どうやって勉強したらいいのか分からない。」
そんな子は意外と多いです。
ワークを何回もやればいいのか。
ノートをまとめればいいのか。
暗記を増やせばいいのか。
それとも、まず問題をたくさん解くべきなのか。
周りに言われた通りにやってみても、思ったほど伸びない。
頑張っているのに手応えがない。
するとだんだん、「自分は勉強に向いていないのかも」と思ってしまうこともあります。
でも本当は、そうではありません。
ただ自分に合った戦い方が見つかっていないだけかもしれません。
実はこれは、戦国時代の武将たちにも通じる話です。
戦国時代は、ただ力が強ければ勝てる時代ではありませんでした。
兵の数、地形、補給、情報、 timing、味方との連携。どう動けば勝てるか、どうすれば無駄な戦いを避けられるか。まさに頭脳戦の時代でした。
そして、その考え方は『孫子の兵法』にも通じます。
大切なのは、やみくもに突っ込むことではなく、自分と相手を知り、勝てる形で戦うことです。
今回は、豊臣兄弟、つまり豊臣秀吉と豊臣秀長をヒントに、
「自分に合った勉強の仕方」について考えてみましょう。
戦い方が違っても、勝ち方はある
豊臣秀吉という名前は、多くの人が知っていると思います。
織田信長に仕え、最後には天下統一に近いところまでたどり着いた人物です。
行動力があり、人を動かす力があり、状況の変化に強い。
一気に前へ出る力のある武将でした。
一方で、その弟の豊臣秀長は、少しタイプが違う人物として知られています。
派手さで目立つというより、周囲を整え、支え、全体を安定させる役割を果たした人物です。
無理に前へ出るより、状況を見て、全体が勝てる形をつくる。
兄の勢いを支えながら、組織をうまく回す力があったとされています。
ここで大事なのは、
兄が正しくて、弟が地味だったという話ではないことです。
そうではなく、
戦い方が違ったのです。
前へ出て流れを変えるタイプ。
周囲を整え、安定して勝ちにつなげるタイプ。
どちらも必要で、どちらにも強さがある。
そしてこれは、勉強でも同じです。
勉強にも「秀吉型」と「秀長型」がある
勉強が伸びる子を見ていると、やり方は一つではありません。
たとえば、ある子は
「まず問題をどんどん解く」ことで伸びます。
分からなくても手を動かし、間違いながら覚え、実戦の中で力をつけていくタイプです。
これはどちらかといえば秀吉型です。
動きながら考える。
まずやってみる。
流れの中で勝ち方をつかむタイプです。
一方で、
「まず教科書や解説をきちんと読んで、仕組みを理解してから解く」
という方が伸びる子もいます。
基礎を整理し、順番を守り、土台を固めてから前へ進む。
これは秀長型に近いかもしれません。
勢いよりも、安定感。
無駄な失点を減らしながら、確実に前へ進むタイプです。
どちらが優れている、ではありません。
自分に合っているかどうかが大切です。
孫子の兵法でも、「戦わない勝ち方」が重視されている
『孫子の兵法』では、むやみに戦うことが最上ではないとされています。
大事なのは、勝てる準備を整え、無理な戦いを避け、できるだけ有利な形で勝つことです。
これを勉強に置き換えると、
「とにかく長時間やる」
「眠くても気合いで続ける」
「苦手を根性でつぶす」
ことが正解とは限らない、ということです。
たとえば、
夜は集中できない子が、夜中まで頑張る。
英語は読んで覚える方が合うのに、ひたすら書いて疲れる。
数学は解説を先に読んだ方がいいのに、いきなり難問に突っ込む。
これは、戦国武将でいえば、
不利な地形で戦うようなものです。
頑張っていないわけではありません。
でも、戦い方が自分に合っていない。
だから苦しくなるのです。
自分に合う勉強法が分からない子は、まず「勝ちやすい形」を探そう
勉強法が分からない子の多くは、才能がないのではありません。
ただ、自分にとって何がやりやすいか、何なら続くか、どこでつまずくかが整理できていないだけです。
そんなときは、次のように考えると分かりやすくなります。
1. まず解いてから覚える方がいいか
問題を先に解いた方が頭が動く子もいます。
このタイプは、インプットだけを長くやると飽きやすいです。
まずやってみて、間違えたところを覚える方が伸びます。
2. 理解してから解く方がいいか
逆に、仕組みが分からないまま問題を解くと苦しくなる子もいます。
このタイプは、最初に整理してからの方が安心して進めます。
3. 短時間集中型か、じっくり型か
30分で一気に集中できる子もいれば、長めに腰を据えてやる方が向いている子もいます。
周りと同じ時間配分にする必要はありません。
4. 苦手を先にやる方がいいか、得意から入る方がいいか
いきなり苦手に向かうと止まる子もいます。
そういう子は、得意教科で流れを作ってから苦手に入る方がうまくいきます。
こうして見ると、勉強法は「正解を一つ選ぶもの」ではなく、
自分に合う布陣を組むものだと分かります。
秀吉型の生徒、秀長型の生徒
ここで、少し分かりやすく分けてみます。
秀吉型の生徒
- まず動いた方がエンジンがかかる
- 問題を解く中で理解が深まる
- 完璧に準備してからより、やりながら覚える方が向いている
- 勢いがつくと一気に伸びる
このタイプは、最初から細かく縛りすぎると逆に動けなくなることがあります。
「まず1ページやってみよう」
「まず3問だけ解こう」
という始め方が合います。
秀長型の生徒
- まず全体像が見えた方が安心する
- 解説や例題を理解してからの方が進みやすい
- 順序立てて学ぶと強い
- 安定して点を積み重ねやすい
このタイプは、いきなり実戦問題に入ると混乱しやすいです。
先に基礎、次に確認、最後に演習という流れが向いています。
自分がどちらに近いか分かるだけでも、勉強のストレスはかなり減ります。
一番もったいないのは、「合わないやり方を根性で続けること」
勉強が苦しくなる大きな理由の一つは、
合わない方法を「努力不足だ」と思い込んで続けてしまうことです。
本当は、方法を変えれば伸びるかもしれない。
順番を変えれば入るかもしれない。
時間帯を変えれば集中できるかもしれない。
なのに、
「みんながこうしてるから」
「このやり方が正しいと言われたから」
と、自分に合わない戦い方を続ける。
これはとてももったいないです。
戦国武将が地形も兵力も無視して同じ戦い方をしなかったように、
勉強もまた、自分に合う形を見つけることが大切です。
家庭教師は、「その子の戦い方」を一緒に見つける存在です
自分に合った勉強法は、案外、自分一人では分かりにくいものです。
なぜなら、自分では
「できない理由」が努力不足なのか、方法の問題なのか、判断しにくいからです。
だからこそ家庭教師の役割があります。
ライフカラーの家庭教師では、
ただ問題を教えるだけではなく、
その子が
- 先に解く方が伸びるのか
- 先に理解する方が伸びるのか
- 苦手から入るべきか
- 得意から流れを作るべきか
を見ながら、勉強の進め方そのものを一緒に整えていきます。
勉強法が分からない子ほど、
「量を増やす」の前に
「戦い方を変える」ことが大切です。
まとめ
勉強も、戦国時代と同じく「戦い方」が大切
豊臣秀吉と豊臣秀長。
同じ兄弟でも、強みも役割も戦い方も違いました。
それでも、どちらも大切な存在でした。
勉強も同じです。
勢いで伸びる子もいれば、整理して伸びる子もいる。
まず動く方が合う子もいれば、まず理解する方が合う子もいる。
大切なのは、
「正しい勉強法」を探すことではなく、
自分に合った勉強法を見つけることです。
戦国時代の武将たちが生死をかけて戦い方を考えたように、
私たちもまた、勉強をただ根性で乗り切るのではなく、
どうすれば自分が力を出しやすいかを考えるべきです。
なかなか自分で勉強法が分からない子へ。
それは能力がないからではありません。
まだ、自分に合った戦い方を知らないだけです。
春の勉強も、新学年の準備も、まずはそこから始めてみませんか。