勉強するとき、お菓子はアリ?寝る前の暗記は?早朝と深夜どっち?
――意外と知らない「科学的に損しない勉強法」
受験生・中高生からよく聞く3つの疑問を、なるべく“根性論抜き”で整理します。
結論はこうです。
- お菓子は「種類と量とタイミング」次第でアリ
- 寝る前の暗記は、むしろ有利になりやすい(ただし睡眠を削るのは最悪)
- **早朝か深夜かは、才能より「睡眠が守れる方」**が勝ち
1) 勉強中にお菓子を食べながらしていいの?
まず意外な事実:糖は“短期的に”脳の助けになることがある
「糖=悪」と思われがちですが、研究の整理ではグルコース(糖)の摂取が、エピソード記憶や注意に関連する神経指標を高めうるとされています。 PMC
また、菓子の間食が注意などに影響する研究もあります(※条件次第)。 サイエンスダイレクト
つまり、“適量”なら頭が回ることはあり得る。
でも、罠もある:食べ方をミスると集中が切れる
問題は「だらだら食べ」や「量」です。
- 口が動く → 思考が途切れる(自分の思考のリズムが崩れる)
- 血糖の上下が大きい食べ方 → 眠気・集中低下につながりやすい
- お菓子が目的化 → 勉強の主導権が奪われる
お菓子OKにする“ルール3つ”
- 食べるのは休憩に限定(25〜50分勉強→5分休憩の時だけ)
- 量を固定(例:小袋1つ、チョコ2〜3かけ、ナッツ一握り)
- 勉強の種類で変える
- 計算・作文・読解(重い思考)→ できれば飲み物+軽い間食
- 単語・暗記(単純反復)→ 少量の間食は相性が良いことも
※「朝ごはん(エネルギー補給)が認知や学業にプラスに働く可能性」が整理されたレビューもあり、食べること自体をゼロにするより“設計”が大事です。 PMC
2) 寝る前に暗記科目をするのはいいの?
結論:かなり良い。ただし「睡眠がセット」
覚えたあとに眠ると、記憶(特に単語などの宣言的記憶)が強化されやすいことが示されています。 PMC+1
ここがポイントで、Gaisらの研究では「学習の直後に睡眠が来ること」が効いていて、時間帯(夜か昼か)そのものより“睡眠までの近さ”が大事とされています。 PMC
これはけっこう意外な事実。
さらに、夜の睡眠だけでなく昼寝(ナップ)でも記憶を助ける研究もあります。 PMC+1
寝る前暗記が強い「教科」
- 英単語・古文単語・漢字
- 一問一答(理社)
- 用語+意味のペア(例:生物・地学・政経)
逆に寝る前に向かないこと
- 時間を使う数学の難問(興奮して寝つきが悪くなる)
- 模試の復習を深追い(止まらなくなる)
最強テンプレ(寝る前15〜25分)
- ① 今日の間違いだけを見る
- ② 「覚え直しカード(またはチェック)」をする
- ③ 明日の朝に同じ範囲を3分で確認(ここで定着)
3) 勉強するなら早朝と深夜、どっちがいいの?
まず大前提:睡眠を削る深夜は、ほぼ負け
睡眠不足は、注意・反応速度・ミスの増加などに直結します。ティーンで「徹夜」に近い状態が認知機能を大きく落とす研究もあります。 PMC
そして思春期は生理的に“夜型に寄りやすい”こと自体も知られています。 PMC
つまり、
- 夜型になりやすい(仕方ない面がある)
- でも睡眠を削ると性能が落ちる(これは残酷に効く)
早朝が強いのは「意思が強いから」ではなく“邪魔が少ないから”
早朝のメリットはこれ。
- スマホ通知が少ない
- 家族イベントが始まっていない
- “今日の最低ライン”を先に確保できる
じゃあ結論:どっち?
おすすめはこれです。
- **基本は「早朝 or 夕方〜夜(22時まで)」**に寄せる
- 深夜にやるなら、睡眠を削らない範囲で暗記だけ
- 受験が近いなら、試験が朝なら朝に脳を動かす練習もしておく(時間帯の適応は効きます)
└ 学校の時間帯とクロノタイプの相性が学業に影響しうる、という議論もあります。 Nature
まとめ:科学的に“損しない”勉強の決め方
- お菓子:食べてOK。ただし「休憩だけ」「量固定」「だらだら禁止」
- 寝る前の暗記:かなり有利になりやすい。学習→睡眠の近さが効く PMC+1
- 早朝 vs 深夜:勝ち筋は“睡眠を守れる方”。深夜で睡眠を削るのは性能ダウン